フクロモモンガの飼育方法 まとめ
[目次]フクロモモンガの飼い方
・フクロモモンガとは?
1.大きさ
2.生息地
3.雌雄判別
・フクロモモンガの特徴
1.子育ての仕方
2.体の構造
3.滑空の仕組み
・フクロモモンガの飼育方法
1.飼育器具
2.飼育環境
3.食生活
・フクロモモンガの生息地
インドネシアのニューギニア島やオーストラリア、パプアニューギニアなどの熱帯多雨林に生息しています。
・フクロモモンガの雌雄判別の仕方
フクロモモンガの雄は性成熟すると頭の額の部分の毛が薄くはげたようになります
また、おへその部分に膨らみができ、ホウガンが入っていることが確認できます
雌はお腹の下に袋があるので簡単に見つけることができます
・フクロモモンガの体長・体重
体長は16cm~21cmで体重は90g~150gであり、フクロモモンガは尻尾がとても長く、尻尾だけで体長と同じぐらいの長さがあります
また寿命は5~7年程です
・フクロモモンガの子育ての仕方
フクロモモンガとはフクロモモンガ科フクロモモンガ属の有袋哺乳類であり、カンガルーの仲間です
そのためお腹に袋を持ちそこで子育てをします
・フクロモモンガの体の構造
ハムスターは頬袋がありますが、フクロモモンガはないので口腔内には少量の餌しか収められません
・フクロモモンガの滑空の仕組み
前脚と後ろ脚の間に飛膜があり、木から木へと滑空するときに用います
飛膜は広げるとハンカチ程の大きさになり、約50 mほどの長距離滑空ができます
飼育に必要なもの
1.ゲージ
フクロモモンガは普段木の上で生活しているので広さよりも高さ重視のゲージの方が良いでしょう
また、飼育ゲージには金属製とアクリル製の2種類があります
金属製のゲージのメリット
- 通気性が良い
- 遊具などのセットがしやすい
- 安価の製品が多い
- ゲージの側面にモモンガが飛びつける
デメリット
- 錆びるので数年おきに買い換えが必要
- 暖房器具を取り付けた際にゲージが熱くなり、飼育動物がやけどをする
- 餌や排泄物が周囲に飛び散る
アクリル製のゲージのメリット
- 汚れが目立つので、掃除がしやすく清潔に保てる
- 長く使用できる
- 保温性に優れている
デメリット
- 通気性が悪い
- 製品の価格が高価である
- 夏場の温度対策が必要
- 臭いがケージ内にこもる
2.止まり木
ゲージの中でも動き回れるように足場を作ります
樹脂製のものではなく、できれば天然の木を選びましょう
また、天然の木によっては、モモンガにとって毒性のものがあるので注意しましょう
3.運動器具
運動不足は肥満や様々な病気のもととなるので、回し車やおもちゃなども備えると良いでしょう
4.巣箱 寝袋
夜行性のモモンガは昼間は寝ているため、寝床が必要です
市販のトリの寝床や巣箱でも代用することができます
また巣箱の中に農薬のはいっていない木の葉や資機材などを敷いてもよいでしょう
5.給水ボトル、えさ入れ
フクロモモンガの餌は生ものが多く汚れやすいため、餌入れは洗いやすく、消毒しやすい容器の方が良いでしょう
また底が深い容器はモモンガが食べにくいためあまりおすすめはしません
果物を主食とするモモンガは水分をあまり必要としませんがハムスター用の小さな給水ボトルと設置させると良いでしょう
6.保温器具
フクロモモンガは熱帯多雨林に生息しているため、寒さに弱く温度変化にも敏感です
そのためゲージ内の温度が下がらないようにペット用の保温電球やヒーターを準備しましょう
そして温度・湿度が確認できるように温度計、湿度計も設置しましょう
・食事の与え方
フクロモモンガは昆虫性の強い雑食性であり、昆虫やトカゲなどの爬虫類、木の幹からとれる樹液などを食します
また野生のフクロモモンガは春・夏には昆虫類を、秋・冬には植物類を食べています
しかしこれらの食べ物は比較的手に入りにくか、値段が高いため飼育するに当たり、基本的には手に入りやすい食べ物でメニューを構成する方がよいでしょう
またフクロモモンガは甘いものを好むため、果物などの旬なものを用意してあげると良いです
また、専用のサプリメントもあるため、バランス良く栄養分を摂取させることができます
フクロモモンガは昆虫性、植物性どちらかに偏食することはなくどちらもバランスよく食べるため飼育する上で季節に関係なく栄養バランスに気を配りながら半分ずつ与えれば良いでしょう
ですがフクロモモンガは食べ物の好みが強く、好きな食べ物しかたべません
そこで動物性蛋白質としてドッグフード、キャットフードの総合栄養食という表示のあるものを与えます
また植物性蛋白質として、花蜜食鳥のフードであるローリーネクターを与えます
※総合栄養食とは、「犬又は猫に毎日の主要な食事として給与することを目的とし、当該ペットフードと水だけで、指定された成長段階における健康を維持できるような、栄養素的にバランスのとれた製品」をいいます。